体験記

研修途中の入局~家の都合で上京し指定医・専門医取得

2017年1月12日4:35 PM

精神科7年目女性医師

はじめまして、私は精神科7年目の女性医師です。元々は関西の出身大学の精神科医局に所属していましたが、精神科4年目の年に家庭の都合で上京する事となり昭和大学精神医学講座に入局しました。現在は出身大学と昭和大学とのダブル入局の形をとっています。同じような状況の方は案外多くおられると思うので、ご参考までに私の経験をご紹介させて頂きます。

上京にあたっては、指定医取得や今後の出産子育ての可能性などを考えどこかの医局に入る事をまず決めました。都内の大学病院をスタンプラリーの如く見学した結果、大学病院にいながら東京都の精神科救急を経験できるという点が決め手となり昭和大学に入局しました。入局後は昭和大学附属烏山病院に勤務し、認知症病棟と急性期病棟に半年ずつ配属されました。

烏山病院の魅力のひとつはとにかく症例が豊富なことで、指定医申請に必要な症例はもちろん烏山病院の特色である成人発達障害、大都会の社会文化的問題を反映した複雑な症例など実に様々な症例が集まっているため、とても勉強になりました。また、クルズスや抄読会など教育体制も充実しており、特に指定医のレポート作成の際には複数の指導医の先生が目を通して下さり、医局全体で指定医取得をサポートしようという雰囲気を感じました。私の場合は上京して1年ほどで指定医も精神科専門医も無事取得する事ができ、現在は大学の関連病院である都内の総合病院で充実した臨床をさせて頂いています。

東京の生活にも新しい医局に入る事にも最初は不安を感じていましたが、途中入局の私を皆さんとても温かく迎え入れて下さり、おかげで新生活にもすぐに馴染む事ができました。進路からプライベートな事まで親身に相談に乗って下さった先生方、多くの事を学ばせて頂いた烏山病院には本当に感謝しています。途中入局を考えておられる先生、一度見学に行ってみられてはいかがでしょうか。