医局の生活・イベント

学会アレルギー改善中~ 臨床のなかでの学会参加への取り組み

2016年12月6日1:55 PM

2016年11月17~18日、大分で行われた第26回日本臨床精神神経薬理学会( http://www.jscnp.org/ ) に参加させて頂きました。学会の報告と、誠に勝手ながら学会に対する個人的な入局前後のイメージなどについても触れさせて頂きたいと思います。

会場のホルトホール大分

会場のホルトホール大分

入局前の自分は、学会と聞くと準備や発表など色々と大変であり、内容も専門的で理解出来ず臨床からは少し遠いモノであるなど、何となくネガティブなイメージを持っていました。転機となったのは入局1年目でした。自分が配属された病棟は、病棟長を中心に特に積極的に学会発表や研究に取り組んでおり、医師以外の医療スタッフも医師以上に学会発表を行っていました。普段の臨床現場と直結する内容が多く、徐々に学会に対するイメージに変化が生まれてきました。初めて学会発表をさせて頂いたのは、入局1年目の秋でした。指導医の先生に声をかけて頂き、多大なるサポートを受けながらではありましたが、東京精神科病院協会学会で無事に症例報告を行うことができました。その後も、研究会や日本精神神経学会学術総会などの発表、また、様々な学会への参加を通じて次第にネガティブなイメージも払拭されていきました。

少し話は変わりますが、烏山病院では年に1回、院内の全職種自由参加で行われる院内学会なるものがあります。自分たちの病院の看護師さんや精神保健福祉士さん、作業療法士さんがどのような発表、研究を行っているかを知る良い機会になり、また、学会というものをより身近に感じられる会として、とても魅力的な会になっております。優秀発表の所属部署には賞金があり、当日はチーム対抗戦の様相を呈し、普通の学会とは違った盛り上がりがあるのも特徴です。

さて、本題の学会ですが…

学会名に「臨床」と記してある通り、多くの発表が臨床に則し、とても興味深い内容が中心であった為、学会会場に張り付き様々な演題を拝見し、非常に勉強になりました。私の発表は烏山病院の特徴であるスーパー救急病棟に関するポスター発表でした。ポスター会場は、ワインが振舞われる中、司会者がつかずに質疑応答が行われ、とても和やかな雰囲気の中で有意義な意見交換ができました。

その夜は参加した医局員や研修医の先生と共に関サバや関アジ、とり天など地元の料理を堪能しながら様々な話題で盛り上がりました。他にも、人生で初めて1人で回らない寿司屋さんに行ったり、医局員と一緒に地元の渋い温泉銭湯に行ったりするなど、良い思い出も出来ました。

実際は今でも億劫に感じる部分はありますが、指導医の先生方や曝露療法のおかげで学会アレルギーは徐々に改善しております。

 

入局3年目専修医

 

学会「第26回日本臨床精神神経薬理学会」
日時「平成28年11月17日」
会場「大分県:ホルトホール大分」
演題「スーパー救急病棟における双極性障害の薬物療法」