医局の生活・イベント

「見て損はなかった名画座5本立ての如く」昭和大学附属横浜市北部病院 黒沢顕三(指導医)

2016年11月29日12:00 PM

わが医局がワークショップを始めたのが確か2010年で、葉山、軽井沢、強羅、館山、秩父、熱海と、場所を変えながら毎年多くの医局員が参加しています。ホテルなどの一室を貸し切りにして、全参加者を3、4グループに分け、医局員の運営や、女性医師の仕事しやすい環境整備や、大学院生の処遇改善策等々について話し合い、話し合ったことを大きな模造紙にマーカーでまとめ、グループごとに発表したものを、さらに皆でディスカッションし、議論を深めていきます。すぐさま実現することもあれば、テーマが大きすぎて、今後に持ち越す議題もありますが、学年を問わず自由に議論することに意義があるのだと思います。

ワークショップのメインは夕方で終了し、夕方からは会場を移動して、夕食を食べながら交流会があります。若手の2年目、3年目の医局員が学会形式でスライドを使いながら、これまでの学会発表や自分の研究テーマについてプレゼンテーションを行います。聴衆側はお酒も入りますので、正直(私を始め)あまり聞いていない者も一部おりますが、むしろ真面目に聞いている先生方が多く、普通の学会並みにシビアな質問が飛ぶこともあります。

「ワークショップでの研究テーマのプレゼンテーション(写真の発表者は大学院生の一人であり、筆者ではありません)」

「ワークショップでの研究テーマのプレゼンテーション(写真の発表者は大学院生の一人であり、筆者ではありません)」

プレゼン終了後は、終電で東京方面に帰宅する者と、宿泊希望者に分かれ、宿泊希望者は、三次会の会場を求めて街に繰り出します。私は不良中年ですので、ワークショップの最大の目標はこの三次会からと、明確に定めていますが、翌日に観光を楽しむ人もおり(今年の熱海では、残念ながらミニツアーの企画はありませんでしたが)、ワークショップの楽しみ方は人それぞれのようです。

ワークショップについて、まじめに医局の行く末について議論する場であったり、若手の医局員が上級生の前で緊張しながらプレゼントする場であったり、アルコールを少々たしなみながら交流を深める場でもあったり、三次会目的で参加する輩もいたり、という、その意義については、ひとつに定まらないあたりが、この行事の良いところではないかと思います。

願わくは、若手医局員の三次会参加率が上がって欲しいものです。さて来年の会場はどこでしょうか? 今から(三次会が)楽しみです。